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EC事業者向けHSコード完全ガイド|調べ方・税関への問い合わせ・通関業者との関係まで実務解説

海外から商品を輸入し、Amazonや楽天などで販売するEC事業者にとって、「HSコード」は必ず理解しておくべき重要な情報です。

また、EC事業者にとって、HSコードの確認は輸入通関における重要な手続きの一つです。

HSコードは輸入通関や関税率の決定に使用される分類番号です。

万が一、誤ったHSコードを申告すると、追徴課税や通関遅延などのトラブルにつながる可能性があります。

特に、生活雑貨、アパレル、家電などを扱うEC事業者の場合、継続的に商品を輸入するため、HSコードの正確な管理は事業運営に直接影響します。

本記事では、EC事業者向けにHSコードの基本、調べ方、通関業者や税関との関係、税関への問い合わせ方法、事前教示制度の活用方法まで、実務視点で詳しく解説します。

EC事業者向けHSコード完全ガイド

HSコードとは? | EC輸入で必須の理由

HSコード(Harmonized System Code)とは、輸出入する商品を分類するための世界共通の番号です。

すべての輸入商品にはHSコードが割り当てられ、輸入通関時に申告する必要があります。

HSコードは以下の目的で使用されます:

・関税率の決定
・輸入規制の確認
・通関手続き
・貿易統計の作成

商品を輸入する際、HSコードがなければ通関を行うことができません。

EC事業者が扱う主な商品のHSコード例

具体商品ごとのHSコード判定例(生活雑貨・アパレル・家電など)

HSコードの具体例(EC事業者向け)

※RCEP・VJ・AJの適用には原産地証明書が必要です。
※適用協定は原産地規則を満たす必要があります。
※税率は改定される場合がありますので最新情報をご確認ください。

RCEPの活用方法はここで詳しく説明します

【Amazon輸入で差をつける】RCEPを活用して関税ゼロに!コスト削減・注意点・実務対応を徹底解説

EC事業者が輸入することが多い商品の例を紹介します。

生活雑貨

例:

・キッチン用品
・収納用品
・家庭用品

HSコード例:3924(プラスチック製家庭用品)

アパレル

例:

・Tシャツ
・ジャケット
・衣類全般

HSコード例:6109(ニット製Tシャツ)

素材(綿、ポリエステルなど)によりHSコードは異なります。

家電・電子機器

例:

・LEDライト
・小型電子機器
・電子アクセサリー

HSコード例:9405(照明器具)

商品の機能により分類が変わります。

HSコードは誰が決めるのか?

HSコードは従来、以下の流れで決定されます。

1.輸入者(EC事業者)が商品情報を提供
2.通関業者がHSコードを選定
3.税関が最終的に確認・判断

通関業者はHSコードの選定だけでなく、輸入通関の申告手続きも行います。
通関業者への依頼方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

通関依頼の方法と流れを詳しく見る

現在の実務では、通関業者がHSコードを提案するケースが一般的です。

しかし、最終的な判断は税関が行います。

税関が異なるHSコードと判断した場合、税関の判断が正式な分類となります。

そこで、これからのHSコードの確認方法は、下記の手順を推奨いたします。

HSコードの調べ方 | 税関データベースの使い方

HSコードを確認する方法は主に3つあります。

方法① 税関へ直接問い合わせる(最も確実)

HSコードの判断に迷う場合、税関へ直接問い合わせることができます。

これにより、正式な分類を確認できます。

方法② 税関データベース検索

HSコード データベース 検索画面

税関の公開データベースを使用してHSコードを検索することができます。

ただし、類似商品が複数存在します。

そのため、判断が難しい場合があります。

方法③ 通関業者に相談する(最も一般的)

EC事業者の場合、まず通関業者へ相談するのが一般的です。

通関業者は、以下の情報を基にHSコードを判断します:

・商品名
・材質
・用途
・仕様

多くの場合、通関業者の判断で問題なく通関できます。

HSコードの確認は、税関へ直接問い合わせる方法が最も確実

税関へ直接問い合わせる方法

従来、HSコードの確認は通関業者へ相談する方法が一般的でした。

しかし、近年では、通関業界の人手不足や業務効率化の影響により、HSコードの判断について輸入者が税関へ直接問い合わせるケースが増えています。

また、税関ではメールによる問い合わせや事前教示制度が整備されています。

そのため、税関窓口へ直接訪問することなく、HSコードの確認が可能になっています。

このことから、現在では以下の順序でHSコードを確認することが推奨されます。

税関へ問い合わせる(最も確実)
税関データベースで検索する
③ 通関業者へ相談する

特に、新規商品や継続輸入を予定している商品の場合は、税関へ直接問い合わせることで、正式なHSコードを確認することができます。更に、通関トラブルの防止につながります。

HSコードが間違った時のリスクと回避策(追徴課税・遅延)

HSコードを誤ると、以下のリスクがあります。

追徴課税

関税が不足していた場合、不足分の関税を支払う必要があります。

通関遅延

税関の確認により通関が遅れる可能性があります。

EC販売では在庫切れの原因になります。

輸入トラブル

場合によっては再申告が必要になります。

税関へHSコードを問い合わせる方法(事前教示制度)

税関では「事前教示制度」により、輸入前にHSコードを確認することができます。

これは、税関へ照会書を提出し、正式なHSコード回答を受ける制度です。

EC事業者にとって、最も確実な方法です。

税関HSコード問い合わせフォームの書き方【Excel照会書の記入例をEC事業者向けに解説】

EC事業者が商品を輸入する際、HSコードの判断に迷う場合は、税関の「事前教示制度」を利用して正式なHSコードを確認することができます。

事前教示では、税関指定のExcelフォーム(照会書)を提出することで、税関から正式なHSコード回答を受けることが可能です。

本記事では、EC事業者向けに税関のHSコード問い合わせフォーム(Excel)の具体的な書き方を分かりやすく解説します。

税関のHSコード問い合わせフォームとは?

税関の問い合わせフォーム(照会書)は、輸入予定商品の詳細情報を税関へ提出し、HSコードの正式な判断を依頼するための書類です。

このフォームを提出することで、税関が商品を審査し、正式なHSコードを回答します。

Amazon・楽天などで販売する商品を継続的に輸入する場合、非常に有効な制度です。

税関では、HSコードについて直接相談することができます。

電話やメール、事前教示制度により、正式なHSコードの判断を確認することが可能です。

税関へのHSコード相談方法については、
税関公式相談窓口(東京税関)をご参照ください。

問い合わせフォームの書き方(各項目の記入方法)

実際の問い合わせフォームの記入例

税関 HSコード 問い合わせフォーム 記入例

税関のExcelフォームには、以下の項目があります。

以下は、税関のHSコード事前教示照会書(Excel)の実際のフォーム例です。

EC事業者は、

「貨物の名称」

「貨物の詳細説明」

「添付資料」

の項目に、商品の材質、用途、仕様をできるだけ詳しく記載する必要があります。

① 照会日

記入内容:

照会書を作成した日付

例:

2026年2月17日

② 会社名

記入内容:

輸入者の会社名または事業者名

例:

株式会社DIGISHIP
または
東京中央商店

個人事業主の場合は屋号を記載します。

③ 照会者の氏名

記入内容:

問い合わせを行う担当者名

例:

鈴木一郎

④ 住所

記入内容:

会社または事業者の住所

例:

東京都千代田区〇〇〇〇

⑤ 連絡先電話番号

記入内容:

税関から連絡可能な電話番号

例:

03-1234-5678

⑥ メールアドレス

記入内容:

回答を受け取るメールアドレス

例:

[email protected]

税関の回答はメールで送付される場合があります。

⑦ 輸出入者符号または法人番号

記入内容:

以下のいずれか:

EC事業者の場合、法人番号を記入するケースが一般的です。

⑧ 貨物の名称(型番・銘柄)

非常に重要な項目です。

記入例:

商品名だけでなく、型番も記入します。

⑨ 単価

記入例:

10 USD
または
1,500円

概算で問題ありません。

⑩ 製造地

記入例:

中国
ベトナム
タイ

原産国を記入します。

⑪ 輸入予定税関

記入例:

東京税関
横浜税関
大阪税関

通関予定の税関名を記入します。

⑫ 貨物の詳細説明(最重要項目)

HSコード判断で最も重要な項目です。

以下の内容を詳しく記入します:

記入例(LEDライト)

商品はLEDを使用したデスクライトです。
材質はプラスチックおよび金属で構成されています。
USB電源で動作し、机の照明として使用されます。

記入例(アパレル)

商品は綿100%のTシャツです。
ニット製であり、日常衣類として使用されます。

⑬ 商品資料の添付(推奨)

以下の資料を添付すると、正確な回答が得られます:

EC事業者の場合、Alibabaやメーカーの仕様書が有効です。

⑭ パスワード指定

税関はセキュリティのために、回答を暗号化を付与する事があります。

8桁の数字を指定します。

例:

12341234

EC事業者向け記入のポイント(重要)

以下を意識してください:

商品の用途を明確に書く

例:

「室内照明用」
「衣類として着用」

用途はHSコード判断の重要要素です。

材質を具体的に書く

例:

綿100%
プラスチック製
アルミ製

商品資料を添付する

写真や仕様書があると、正確な回答が得られます。

税関への提出後の流れ

提出後:

通常:

数日〜数週間で回答されます。

Amazon・楽天の商品URLは税関では閲覧されない

EC事業者が特に注意すべき点として、税関はAmazonや楽天の商品ページURLを閲覧しません。

これは、税関のウイルス対策およびセキュリティポリシーにより、外部ウェブサイトへのアクセスが制限されているためです。

そのため、以下のような記載だけでは不十分です:

不適切な例:

「詳細はAmazonの商品ページを参照してください」

この場合、税関は商品内容を確認できません。

商品画像や仕様書を添付することが必須

税関へ照会する際は、以下の資料を添付する必要があります:

推奨資料:

特に商品写真は非常に重要です。

商品の:

が分かる画像を添付してください。

EC事業者向け:推奨する添付資料の例

生活雑貨の場合:

アパレルの場合:

家電の場合:

正確な回答を得るためのポイント(最重要)

以下の4点を必ず提供してください:

  1. 商品名
  2. 材質
  3. 用途
  4. 商品画像または仕様書

これにより、税関は正確なHSコードを判断できます。

実務上の重要な結論(EC事業者向け)

税関へHSコードを問い合わせる際は、

ことが重要です。

不完全な情報では、正式なHSコードが確定しない場合があります。

EC事業者向け:推奨するHSコード確認手順

EC輸入におけるHSコードと輸入通関のイメージ

推奨手順:

1.商品情報を整理
2.税関へ問い合わせ
3.必要に応じて通関業者へ相談
4.HSコードを確定
5.輸入通関を実施

輸入通関の依頼方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

通関業者への依頼方法はこちら

税関への提出後の流れ

提出後:

通常:

数日〜数週間で回答されます。

EC事業者にとって事前教示制度のメリット

メリット:

Amazon・楽天販売者に特に有効です。

税関の問い合わせフォームを使用することで、正式なHSコードを確認できます。

重要ポイント:

HSコードの事前確認により、EC輸入を安全に進めることができます。

EC事業者にとってHSコード管理が重要な理由

EC事業者は:

・商品数が多い
・継続輸入する
・複数の商品を扱う

そのため、HSコード管理が重要です。

正しく管理することで:

・通関効率向上
・トラブル防止
・コスト管理

これらが、可能になります。

まとめ

HSコードはEC事業者にとって輸入通関の必須情報です。

重要ポイント:

・HSコードは輸入通関に必要
・通関業者が選定するケースが一般的
・最終判断は税関が行う
・税関へ直接問い合わせ可能
・URLではなく商品画像を添付する必要がある
・正確な情報提供が重要

HSコードを正しく管理することで、安全で効率的なEC輸入が可能になります。

よくある質問(FAQ)

Q1.HSコードはEC事業者自身で決める必要がありますか?

HSコードは通関業者が選定するケースが一般的ですが、最終判断は税関が行います。

仮に、判断に迷う場合は、税関へ直接問い合わせることも可能です。

Q2.Amazonや楽天の商品URLを税関へ提出すればHSコードを確認できますか?

税関はセキュリティ上の理由から外部URLを閲覧しません。

そのため、商品画像や仕様書を添付する必要があります。

Q3.HSコードがわからない場合はどうすればよいですか?

税関の事前教示制度を利用して確認することが推奨されます。

または、通関業者へ相談してください。

→ 通関業者への相談や税関への事前教示方法についてはこちら

Q4.HSコードを間違えるとどうなりますか?

追徴課税や通関遅延などのリスクがあります。

そのため、事前に正確なHSコードを確認することが重要です。

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