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【2024年最新】輸入通関に必要なHSコードとは?仕組み・調べ方・実務対応を徹底解説

輸入通関

目次

はじめに

1. HSコード(税番)とは何か?

2.HSコードの歴史と制度の背景

3.輸入通関におけるHSコードの役割と実務影響

4.HSコードの構造と各桁の意味

5.HSコードの調べ方と確認方法(実務編)

6.輸入実務でよくあるHSコードの質問(FAQ)

7.HSコードと世界の時事トピック

8.DIGISHIPができること

9.HSコードを正しく理解し輸入コストを最適化

10.HSコードに関する国際的な動きと将来展望

11.HSコード分類に役立つ外部ツールや情報源

12.ケーススタディ:HSコード分類の実例3選

13.HSコード分類ミスによる実際のトラブル事例

14.事前教示制度を活用して安心の通関を

15.HSコードと貿易戦略(コスト最適化の視点)

16.今すぐできるアクションとDIGISHIPのサポート

はじめに

あなたがTシャツやスマートフォン、紅茶や冷凍食品などを海外から輸入したとしましょう。

そのとき、すべての品目には「HSコード」と呼ばれる数字の分類コードが割り当てられています。これは、関税や規制、書類処理において極めて重要な役割を果たします。この記事では、初心者の方やEC事業者、メーカー、貿易実務担当者に向けて、HSコードの基礎から実務での使い方、注意点までを体系的に解説します。

また、ただの数字の羅列ではないHSコードの歴史的背景や、近年の国際動向、実際の調べ方、税関との連携の仕方まで、DIGISHIPが提供する輸入サポートの観点からわかりやすくお伝えします。

1. HSコード(税番)とは何か?

通関業者の中では「HSコード」よりも「税番(ぜいばん)」という言い方をすることも多く、実務の現場ではこの呼び方が一般的です。

HSコード(Harmonized System Code)は、世界共通で使用される品目分類コードです。貿易に関わるすべての商品は、このコードによって分類されます。

桁数:6桁が国際共通、以降は各国独自の追加(日本は9桁または10桁) たとえば「チョコレート」はHSコード1806、「綿製Tシャツ」は6109.10.000となります。

2. HSコードの歴史と制度の背景

HSコードの前身は、19世紀から20世紀にかけて各国が独自に整備していた関税表です。しかし、国際貿易の発展に伴い、国ごとの違いが貿易障壁になっていました。

1988年、WCOが中心となって「HS条約」に基づく統一制度が開始され、約200カ国以上で採用されています。

豆知識:なぜ国際標準が必要?

このように、HSコードは単なる関税の道具ではなく、FTA・EPAの原産地規則、輸出管理、安全保障、税務調査などにも関わる重要なインフラとなっています。

3. 輸入通関におけるHSコードの役割と実務影響

実際に輸入を行った際には、税関から発行される「輸入許可通知書」に、該当するHSコード(税番)、適用された関税率、そして課税された関税額が明記されます。これは、輸入品に対して正式に税関が分類・課税を行ったことを証明する公的な記録であり、輸入者としては内容を確認し、記録・管理しておくことが重要です。

輸入通関手続きに必須

輸入申告書、インボイスP/Lなどで必ず記載

関税率、消費税率、CIF課税の基準となる

法令・規制とHSコードの関係

食品衛生法、薬機法、動物検疫法など、対象品目がHSコードで定義されている

禁止・規制品目(例:ワシントン条約対象)も分類によって判断

輸入通関関連書類との連動性

原産地証明書(CO)

FTAやEPAによる無税取引の根拠

関税分類異議や通関トラブルの原因にもなりうる

4. HSコードの構造と各桁の意味

HSコードは次のように階層的に構成されています:

 HSコードの構造と各桁の意味

※6桁までは国際共通ですが、7桁以降は国ごとに独自設定されています。

5. HSコードの調べ方と確認方法(実務編)

税関のタリフ検索サイトを活用

日本関税協会:https://www.zenkan.net/

税関 Tariff Schedule:https://www.customs.go.jp/

税関に相談して輸入通関コストを把握する

輸入者本人が税関へ直接問い合わせることで、より正確で迅速な回答が得られます。特に輸入コストの試算時には非常に有効です。

問い合わせフォーム:

一般質問:https://www.customs.go.jp/question2.htm

課税相談窓口:https://www.customs.go.jp/tokyo/zei/k_sodan1_1.htm

従来から、輸入貿易をしている担当者の方の中では、取引先の通関業者へHSコードを問い合わせしている事があります。民間企業の通関業者を通じて確認するより、最終的に判断する税関へ問い合わせして、その回答を得た方が確実です。

通常は、税関へ問い合わせをしてから、約1~3営業日で回答を得られます。

更に、電話による口伝での回答ではなく、書面による回答を依頼しておくと便利です。問い合わせ内容と、その回答を書面に残しておくことができるので、覚えておいてください。

税関へ問い合わせする時

下記の情報を事前に揃えておくと、より正確な回答を得られるでしょう。

必須

任意

6. 輸入通関の実務でよくあるHSコードの質問(FAQ)

Q1:通関業者のHSコードと自分の調査結果が違いました。

A:税関の解釈や通関実績に基づく判断差があり得ます。事前教示を活用しましょう。

Q2:複数の分類候補がある商品は?

A:主用途・主成分に基づいて分類します。WCO通則に従う必要があります。

Q3:分類を間違えるとどうなりますか?

A:関税の追徴や通関保留、罰則のリスクがあります。

7. HSコードと世界の時事トピック

8. DIGISHIPができること

9. HSコードを正しく理解し輸入コストを最適化

HSコードは単なる分類記号ではなく、通関・税務・戦略に関わる国際共通言語です。正確な分類が、コスト削減・トラブル回避につながります。

10. HSコードに関する国際的な動きと将来展望

WCOは5年ごとにHSコードを見直しており、環境技術や医療製品、デジタル機器への分類対応が進んでいます。

例:

11. HSコード分類に役立つ外部ツールや情報源

12. ケーススタディ:HSコード分類の実例3選

① ステンレスタンブラー
→ 正解:7323(家庭用金属容器)

② Bluetooth体重計
→ 正解:8423(計量機器)

③ LEDデスクライト
→ 用途・取り付け方法により9405など

13. HSコード分類ミスによる実際の輸入通関トラブル事例

① 関税過少申告で追徴課税
→ 数年分の追徴+延滞税

② 規制品誤認で通関保留
→ 医療機器の誤分類により違反扱い

14. 事前教示制度を活用して安心の輸入通関を

税関が事前に分類・税率を回答(無料)

書面回答でエビデンスに

申請はオンラインで可能:https://www.customs.go.jp/zeikan/seido/kojisinsei/kojisinsei.htm

15. HSコードと貿易戦略(コスト最適化の視点)

FTA適用による無税化

仕入国別の関税差を活用

高関税国向けの製品仕様変更

16. 今すぐできるアクションとDIGISHIPのサポート

HSコードを税関サイトで確認

輸入予定品は事前に問い合わせ

DIGISHIPへ相談・分類サポート依頼