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貿易と通関の今昔~繊維商社アパレル貿易の舞台裏 6

~ 2000年代の商社の繊維貿易 番外編 1 ~

こんにちは。

過去数回に分けて2000年から2010年の10年の繊維貿易に関して紹介させて頂きました。

今回は、番外編としてミャンマー・バングラデシュ編を記載させて頂きます。

筆者が初めて、ミャンマー&バングラデシュに行ったのが、2008年10月の事でした。これは、当時の同業者(繊維貿易関係者)の中でもかなり早かった方だと思います。中国との取引がほぼ全てであった当時の筆者は、ミャンマー・バングラデシュへの出張でとても大きなカルチャーショックを受けて帰ったのを良く覚えて居ます。では詳しく述べて行きましょう。 

出張

トピック1 ミャンマー・バングラデシュ進出へのきっかけ

トピック2 初めてのアセアン出張 目的とスケジュール

トピック3 初めてのアセアン出張 スケジュール

トピック4 初めてのアセアン出張 移動時間

トピック5 余談

トピック1 ミャンマー・バングラデシュ進出へのきっかけ

初めてミャンマー・バングラデシュ出張をした2008年はちょうど中国で北京オリンピックが行われ、中国の高度成長が一つのピークを迎えていた時期でもありました。急速な経済発展に伴う人件費の上昇が大きくなり、私の従事して居た繊維産業の様な単純労働集約型産業に於いては、それが大きなリスクとして捉えられ始めたのもちょうどこの頃です。

そしてチャイナプラスワンと云う言葉が、盛んに言われる様になったのです。

生産地としての中国の重要性を認めつつも、次の10年の事を考え、中国に次ぐ生産基地を探す動きが出始めたのです。

なぜミャンマー・バングラデシュなのか?

そこでなぜ、比較的日本から近い、ベトナムや、インドネシアに行かず、マレー半島の反対側(日本から見て)にある、ミャンマー・バングラデシュに行ったのか不思議に思う人も居るかもしれません。

それは、当時筆者が担当して居た名岐地区のアパレルメーカーは、自社で中国の工場と直接貿易する資金力も、ノウハウも持ち合わせて居り殆どの製品を自社貿易で生産してました。そんな状況下で我々商社が、売上を拡大して行く為には、未知の新規工場の開発、新しい国での生産への挑戦、即ちチャイナプラスワンの開拓が必要不可欠でした。次の10年を担えるビジネスチャンス創出を目指し、ベトナムやインドネシアよりも更に遠くのミャンマー・バングラデシュでの生産基地の開拓し数年単位で構築して行くと云うのが当時の筆者の居た営業部隊の大きなミッションだったからです。

トピック2 初めてのアセアン出張 目的

幸いな事に、当時の出張はよく覚えているので、具体的な日程と併せてご紹介します。

当時の状況や、出張の詳細を知る上でとても有益だと思いますのでので、地名や便名なども交えて、説明して行きます。

期間及び目的、訪問先

期間

2008年10月12日(日)~10月19日(日)                                        

目的

①バングラデシュ・ミャンマー・カンボジア地区に於ける繊維産業の現状視察。

②同地区に於けるローコストオペレーション構築の可能性を探る。                                   

訪問先;バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア の三ヵ国を訪問。

2008年10月12日~19日の7泊8日で、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジアの三カ国の訪問となっていました。

日曜日に出発して、日曜日に帰って来る、今となっては、働き方改革的に問題になりそうな出張スケジュールです。しかしながら、当時の筆者は、海外出張の際は必ず、出張の前か後ろで土日をどっちかに入れていました。今回の様に、日曜日から日曜日と云うのは、少なかったですが、、、

7泊8日で三カ国も回るので、かなりのタイトスケジュールとなっています。

出張目的も、

「バングラデシュ・ミャンマー・カンボジア地区の繊維産業の現状視察と、そこでのローコストオペレーション構築の可能性を探る」

とあり、先に説明した通り、中国以外での生産基地として取り組んで行く事を検証する事を目的としている事が判ります。

次に、具体的なスケジュールですが、以下の様になっていました。

トピック3 初めてのアセアン出張 スケジュール

スケジュール

第1日目 10月12日(日)

名古屋~バンコク(タイ)への移動

TG 645/    10:35~14;35    6H00

第2日目 10月13日(月)

午前;バンコク(タイ)~ダッカ(バングラデシュ)への移動

TG 321/    10:35~12;00   2H25

午後; A社 & B社 訪問

         

第3日目 10月14日(火)

午前;ダッカ(バングラデシュ)~チッタゴン(バングラデシュ)への移動

H523/   11:25~12;15   0H50

午後; C社訪問

第4日目 10月15日(水)

午前;D社 & E社 訪問

午後;チッタゴン(バングラデシュ)~バンコク(タイ)への移動

TG310/   14:35~17;55   2H20

第5日目 10月16日(木)

早朝;バンコク(タイ)~ヤンゴン(ミャンマー)への移動

TG 303/    7:50~8;45   1H25

午前; F社 訪問

午後; G社 & H社 訪問

第6日目 10月17日(金)

午前; I社 訪問

午後;ヤンゴン(ミャンマー)~バンコク(タイ)への移動

PG 702/   13:50~15;35   1H15

バンコク(タイ)~プノンペン(カンボジア) への移動

TG 698/   17:30~18;45   1H05

第7日目 10月18日(土)

午前; J社訪問

午後; K社 & L社 訪問

夜;プノンペン(カンボジア)~バンコク(タイ)への移動

PG 699/   19:50~20;55   1H05

第8日目 10月19日(日)

深夜;バンコク(タイ)~名古屋 への移動

TG 644/   00:20~8;00   5H40

出張スケジュール

トピック4 初めてのアセアン出張 移動時間

今回敢えて、詳しいフライトスケジュールと飛行時間まで記載しました。それは、ASEAN各国の位置関係、国際関係を理解して頂く為です。例えば、隣同士の国であっても直行便なく、全てバンコク経由での入国する必要あります。つまり、想像以上に移動時間が必要です。今後の行動予定、出張予定を立てる上で参考にして頂きたいです。       

コメントにも記載の通りですが、移動がとても大変でした。

当時、バングラデシュ、ミャンマーの2ヶ国ともに、情勢が不安定でした。それぞれの国からの直行便(バングラデシュ~ミャンマー間、バングラデシュ~カンボジア間、ミャンマー~カンボジア間)は、ありませんでした。そのため、全てタイのバンコクを起点にして、飛行機で移動していました。その為、8日間の出張で、合計9回、累積22時間も飛行機に乗りました。

当時の中国はサラッと2~3時間のフライトでは行けていました。その事を思うと、それに比べてかなりアクセス面で不便であった事が判ります。ちなみに、このタイ経由でないと行けないと云うのが、後々にアセアン出張する際の心のよりどころとなって行きます、、、、それは、番外編の続きで説明します。

アセアンへの移動

トピック5 余談

当時の都市伝説と云うか話のネタで言われていた事があります。

飛行機一回乗る毎に心臓に負担が掛かるとかで、寿命が一週間縮まるらしいと云う話です。何やら、飛行機に乗った時の離着陸に拠る気圧の変化が心臓に負担を掛ける為に、心臓の機能が低下するからと云うのが根拠らしいですが、、、

医学的にはまったく根拠などない筈です。

その計算で云うと、私は一回の出張で9回飛行機に乗り、9週間寿命が縮んだと云う事となります。短期間で飛行機にいっぱい乗ったと云う事で、そんなつまらない都市伝説を思い出してしまいました。