
こんにちは。
筆者は、2006年より商社で繊維製品の輸出入業務及び生産管理として業務に携わってきました。
中国/上海、南通近郊、ベトナム/ホーチミン近郊の工場を担当しており、中国、ベトナムからの輸入、ベトナム向けの輸出(三国間貿易)を主に行っておりました。
生産管理の業務内容については前回の記事でもいくつか紹介させていただきました。
今回は番外編として業務とは少し異なる、けど円滑に業務を進めるために、とても重要なミッションを紹介させていただきます。
前回の記事
海外工場における出荷管理の実務|完成品保管とコンテナバンニングの現場
この業務は数字で見える生産進捗とは違い、感覚、その人のセンスが問われるのです。
中国出張のビジネスお土産に悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでチョイスを間違えればチームからの信頼をなくす非常事態になりかねません。
以前の記事でもお話しましたが、中国には大型連休がいくつかあり、そのお休みの前後の生産は通常以上にエラーが起きやすくなります。
工員がどんどん少なくなっていき納期遅延の発生リスク、工場が長期休みに入るため、前もってオーダーを入れておかないといけないことなどなど。
AI化がどんどん進む世の中です。
しかしながら、どんなに大きな工場、大型発注でも、全ては一人ひとりの担当者が対応しています。
お休みに入る前、なんとしてでも決められたところまではやり遂げなければならないです。
そのため、大型連休の前に出張し現場に入り込み、問題が起きないように管理することがよくありました。
現地スタッフ、工場工員たちが休みに入るまでに浮つかずに最後まで頑張るぞー!!
と、モチベーションを高めることがとても大切です。
そんなときにはこんな方法、その名も、
「日本のお土産大作戦」
出張前に日本のお土産を準備し、みんなに配って喜んでもらう作戦です。
中国の方に人気が高かったのは、
これらは、とても喜ばれました。
日本のチョコレートは、中国のチョコレートとは味が少し違うようです。
それでも、味がおいしいと言っていました。
中国のスーパーにもクッキーは売っています。でも、サクサク(ほろほろ?)した食感のクッキーは、あまりなかったようです。クッキーも、「おいしい」と感想をもらいました。
工場の事務所には、みんなで食べられる大袋のお菓子などをチョイスします。
定番ですが、キットカット、ジャガビー、じゃがりこなどを持っていきました。
そして、
「 休憩時間にみんなで食べよう!」
と試食しながらお茶会をするのです。
そこで仕事とは関係ない話を交えつつ、
「 残りあと3日、頑張ろう!! 」
と、一致団結するのです。
じゃがポックルも人気がありました。
空港で見かけたら、最後に追加でお土産としてよく購入していました。
これは意図せず喜ばれたものですが、
日本からガムテープを持って行って工場の事務所で使っていた時、ちょっと貸して~と工場スタッフが使ってみました。
その日本のガムテープが、工場で使っているガムテープの何倍もの粘着力があり、とても驚いていたのが印象的でした。
そのガムテープは使いかけでしたが、
「 事務所で使って~ 」
とおいていったことがあります。
また、粘着式の付箋なんかも、工場で使っているものはすぐに剥がれて落ちてしまいました。
そのため、個人的に持っていた付箋も喜んで使ってくれました。
そこから、お菓子の他に、ボールペン、付箋などもお土産として選ぶこともありました。
商社の海外店ローカルスタッフは出張で日本にくることがありました。
上記のような定番のお菓子などは、もうありきたりになっている場合もあります。
そんな時は、資生堂パーラー、マツキヨで買ったサプリやリップ、POALのサプリなどを準備しました。
資生堂パーラーのクッキーは缶や包装紙に、SHISEIDOと書いてあります。そこのポイントが高かったようです。
また、
マツキヨ(中国語では松本清と表記します。カタカナに見慣れていると漢字表記が新鮮です)は、すごく信頼があるようでした。
日本に出張で来た際、近くにあるドラッグストアより、わざわざ少し離れたマツキヨで買いたいと言う方もいました。
とはいっても、売っているものは、どこでも同じなんですけどね。
なので、マツキヨで購入したお土産の場合、あえてマツキヨのテープを貼ったまま、マツキヨの袋に入れてお土産を渡していました。
商社のローカルスタッフは健康意識が高い人も多かったです。
そのため、日本メーカーのサプリや美容関係のものは、日本に住んでいる私よりも詳しかったりします。
その場合、出張行く前に欲しいものを聞いて、それを買ってお土産にしたりしていました。
また、
「これ買ってきてほしい」
と事前に連絡があり、それを買いにいくこともありました。
小さいお子様がいらっしゃる方からは、知育菓子なんかをリクエストされました。
中国にはタブーとされるお土産もいくつかあるようで、代表的なものにハンカチがあります。
ハンカチ=涙 を連想するようで、縁起が悪いとされています。
遠い昔新入社員のころ、中国スタッフにかわいいハンカチを贈ったことあるような気もします。
もしかしたらマナー違反だったかもしれませんが、
それが原因で不仲になったりはせず、以降も一緒に業務を行っていました。
もちろん、互いの文化でタブーと分かっていてわざわざチョイスすることはないです、
しかし、プレゼントそのものより、その人のために選んだ気持ちがこもったものなので、
何をもらっても嬉しいし、喜んでもらえます。
出張も回数を重ね、お土産に頭を悩ますことが増えた時期もあります。
そのため、その人を思って選んだお土産なので、自信を持ってお渡しできるようになっていきました。

また、プレゼントも小さいものより、大きなものが好まれる傾向があったように思います。
プレゼントとして何かを渡す時は、
などにすると、とても喜んでくれました。
そんなこんなで、大型連休に入る前に気持ちよく最後まで業務を全うしていただけるよう、
出張に行く前は日本からのお土産大作戦の準備が始まっていくのでした。
なんとか連休前の業務を全うし、無事帰国となります。
ですが、帰国前に重要なミッションがあります。
それは、日本の事務所に戻ったときに渡す、同僚(チームメンバー)へのお土産です。
海外出張とは言えども、東京の席を空けている以上、
メール返信が遅くなったり、不在時の客先への対応、荷物の受け渡しなどなど
細かな業務を代わりに対応してくれています。
そこで、ありがとうの気持ちと中国出張無事に終わったよ!
の意味も込めて、お土産を準備しました。
そしてここは商社、いろんな人が色んな国へ行き、たくさんのお土産が机に並ぶことも珍しくありません。
特に中国出張はとても多かったため、
中国の空港で売っている
などは月1~2くらいで、目にしたかもしれません。
なので、よく出張に出ていた営業マンなどは、中国のお土産ではなくGODIVAやイギリスのチョコレートなど、もはやあきらめの境地です。
中国には全く関係のないお土産を買ってくることもしばしば。
ですが、中国お菓子のお土産に慣れたみんなは、逆に喜んでいたのも事実。
筆者は出張もそんなに多くなかったので、お土産選びは結構真剣に考えていました。
これを買ったら、あの人センスなくない?って思われないかな。
こっちにしたら、みんなちゃんと食べてくれるかな?
このお土産渡したら、1週間不在にして、こんなお土産買ってきたんですけど~、
何このお土産~
やだ~~
経費精算回ってきたけど、お土産センスなさすぎだから後回しにしよ~~~と、
私の清算書類が!
後回しにされちゃう!?
って悩みました(嘘です)
そんな私がよく選んだお土産第1位はこちら。
「旺旺仙貝 せんべい」です。
これは中国のスーパーやコンビニ、どこにでも売っているのですが、小分けになっておりばらまきOK!
味は甘しょっぱくてみんな大好きな味。
さっと食べられる手軽さ。
そしてローカルお菓子すぎて誰もお土産で買ってこないレアさ!
全てがパーフェクトです。
日本のハッピーターンのようなイメージです。
調べたところ、岩塚製菓との技術提携で生まれた米菓のようですね。
どうりで日本人も大好きな味なわけだ。
この旺旺は、他にもミルクキャンディーなどあり、そちらもよくお土産として購入していました。
上述の通り、中国出張時のお土産は、ばらまき用の大袋のお菓子を買っていました。
ですが、他にもすすめのもの、ネタとして、特に不在時にお世話になった方へ、自分用に好きでよく買っていたものもあるので、いくつか紹介いたします。

中国には9月に中秋節があり、そのあと10月に国慶節がつづきます。
そのため、この時期に出張がはいることがありました。
この時期は、街中で月餅をよく見かけました。
月餅とは、中秋節のお休みに、お月見をしながら家族みんなで月餅を食べるものと教えてもらったことがあります。
日本でいうところの月見団子です。
月餅は地域により味や使用する具材、作る人によって模様が異なるため、本当にたくさんの月餅があります。
定番の塩漬け卵が入ったものは、あまりなじみがないため、苦手と感じる方も少なくありません。
筆者もその一人です。
ですが、今は様々な月餅があり、
小麦、砂糖、動物性のものを一切使用しないヴィーガン月餅なるものがあります。
クルミやゴマ、ナッツなど植物の甘味だけでできている月餅もあります。
形も丸ではなく、柿の形、桃の形、うさぎの形や蟹の形と今まで見てきた月餅とは味も形も異なるものでした。
クルミ饅頭のような?
パイのような?
食感もどことなく定番の月餅とは違うものでした。
これは本当においしかったので、見かけたら絶対に買いたいです。
上記の旺旺せんべいの他、私がよく見かけたら必ず立ち寄っていたお店があります。
それは、デパートや駅ビルの食品売り場にある、ドライフルーツやナッツなどの計り売り場です。
ナッツ、ドライフルーツの他、鶏の足、豚肉のジャーキーなどおつまみのようなものがあります。
筆者が中国に頻繁に言っていたのはコロナの前のため、今は少し形態が変わっているかもしれませんが、小分けになっていて好きなものを選べるというのが本当に便利で、自分の好きなものをたくさん選んで食べていました。
中でも甘い干し梅と、くるみが大のお気に入り。
日本で買うよりも安く買えた印象があります。
時には食べたことのない味付けのものを選んでお土産にすると、どんな味か恐る恐る⁉みんなでランチの時に食べて盛り上がっていました。
中国のローカルインスタントラーメン、最初は物珍しさにかわいいパッケージのものなどお土産にしたこともあります。
しかし、かさばるのでお土産には不向きです。
アイドルの顔がプリントされたラーメンは、内輪ではアイドルラーメンと呼んでおり、密かに人気がありました。
出張時にホテルや工場で食べるだけだったのですが、ふと久しぶりに食べたいなぁ
と、謎の禁断症状がでるのです。
その時は、日本のアジアンマーケットや中国素材を扱うお店で見かけたらつい買ってしまいます。
日本のインスタントラーメンの方が、小さいころから食べなれていることもあり、日本のラーメンの方がおいしく感じるかもしれません。
でも、中国のラーメンを作り始めた瞬間、
あの上海の町中に降り立ったにおいが!
雰囲気が!
一気に呼び覚まされるのです!
この日本にはない香辛料のにおい!!
この辛さ!!
麺の柔らかさ!!
懐かしいーー!
と中国出張が思い出されるのです。
「車で生地工場行く途中のサービスエリアで食べたなぁ」
食べた後、日本ではセルフで後片付けが多いですが、中国のサービスエリアには清掃員がいて、自分でゴミを片付けようとしたら、清掃員が片付けるからそのままでいいよ。
と教えてもらったなぁ、なんて思い出がよみがえります。
定番ですが、康師傅 牛肉面のパッケージをみると、今でも、あ、懐かしいと思ってしまいます。
日本への持ち込みは事前の確認が必要です。
個人のお土産でも、食材、具材によっては、植物/動物検疫の対象となり、持ち込みができないものもあります。
お土産選びの際はお気をつけください。
皆が考える事は同じ
出張に行く際は、日本でこれを買ってきてほしい!
と頼まれることはよくあることなのですが、
ちょうど会社の記念パーティーと出張の日程が被った時のことです。
記念パーティーで、一人1個、景品を準備することになったようです。
するとどうでしょう。
準備するなら中国国内で買えるものより、日本で売っているもののほうがいい!
と思ったようです。
駐在している営業マン⇒景品のプレゼントにしたいからこれ買ってきて!
色柄はセンスに任せる!
ローカルスタッフA⇒なんかコスメみたいなのが欲しい。
お任せするので**円位で探してほしい!
ローカルスタッフB⇒プレゼント用のおすすめのお菓子ってありますか?
分からないからお任せします。
ローカルスタッフC⇒なんでもいいから日本のプレゼント探してくれませんか?
と、みんなから出張にくるならお願い!!
と連絡がきたのです。
もちろん、それぞれヒアリングして、これでOK?
と確認しながら購入し、全てHAND CARRYしたのですが、、、、
日本で筆者が選んだプレゼントがパーティーのゲームで交換されるという、、
もう、これ私からみんなへのプレゼントでいいじゃん!
と、なんともシュールな出来事もありました。
・迷ったら日本のお菓子が無難
・信頼を築くなら実用品(文房具など)も有効
・タブー(ハンカチなど)には注意
・大切なのは「相手を思って選ぶこと」
以上、筆者の嗜好がかなりつまったラインナップですが、中国出張のお土産選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
アパレルCSRで工場はどう変わったのか|工場運営と倫理・リスク
◇製作協力
株式会社JJコーポレーション 田中沙織さん